筋膜リリースについて

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正しい筋膜リリースについて

 ここ最近「筋膜リリース」という言葉がテレビや雑誌で話題になることが多いですね。
 
これを読んでいるあなたも、「筋膜リリース」という言葉に興味をもって来られたことでしょう。
 
テレビや雑誌ではあたかも簡単に筋膜リリースが出来る!と、うたっているものが多いですが、本当にそうでしょうか。
 
はっきり言いますが、筋膜リリースという言葉自体がまだまだ謎だらけです!

筋膜についての正しい知識を持っていれば、「筋膜リリース」という言葉自体が怪しいということもわかるはずです。
 
またローラーやボールを使用した筋膜リリースが良く紹介されていますが、残念ながらただの筋肉のマッサージになっているに過ぎず、筋膜をきちんとリリース出来ているわけではないということを断言しておきます。
「筋膜はがし」「筋膜のシワを伸ばす」ということは起きておりません!
 
その為にも、まずは筋膜について知る必要がありますね。
 

筋膜の構造

筋膜というのは読んで字のごとし、「筋肉についている膜」と考えたくなりますが、英語では「Fascia(ファッシャ)」と言います。
 
これを日本語にするときに「筋膜」と訳してしまったので、筋肉に固執してしまいがちですが、本当の意味は「結合組織(三次元的網目構造膜)」【便宜上ここでは「膜」と表現します。】であって、 筋肉以外にも全身に張り巡らさられているものです。
 
柔らかい内臓の位置を決めてくれているのも「膜」です。脳を包んでいる「膜」もありあます。
 
そして「膜」は1枚ではなく何層にも分かれた構造(三次元的網目構造)をし、身体のありとあらゆる部分に張り巡らされ、膜同士がたがいに滑りあう仕組みになっています。
 
そして膜の構造はエラスチンとコラーゲンという2つのタイプの繊維状のタンパク質がガーゼのように織り込まれてフレーム構造をとっています。
 
この2つの繊維は対照的な性質を持っており、エラスチンは弾力性と伸縮性がありますが、コラーゲンは固く、弾力性も伸縮性も低い繊維です。
 
またエラスチンとコラーゲンはお互いに絡み合っているので、普段の動きで伸縮するときは主にエラスチンが作用し、伸びすぎを止めてくれる、または膜の形状を保持するにはコラーゲンが主に作用するという相互作用があります。
 
この2つの繊維のフレーム構造の中にECM(細胞外基質)と呼ばれる水分と糖質を多く含む間質が存在します。
 
重要なのは2つの繊維よりも、こちらのECM(細胞外基質)であるということが最近の研究ではわかっています。
 

繊維状に見えるのがコラーゲンで水滴のように見えるのがECM


 

筋膜の癒着

 ここでは全身に存在する膜のうち、筋肉と関係のある膜の働きについて考えていきます。
 
筋膜リリースを行う目的は、「筋膜の癒着、しわ、ねじれ」があるからそれを解放(リリース)すること、と捉えている人が多いかと思います。
 
癒着、シワ、ねじれという表現に関しては、否定するつもりはありませんが、実際に筋膜で起きているのは、 膜の線維化と高密度化(ゲル化)であり、それが原因で起きる膜の滑走性の低下が問題です。
 
実際に筋膜にシワもねじれも起きることはありません!
 
簡単に言うと、筋膜自体が厚くなってしまい、膜同士の滑りが無くなってきてしまうことで起きる、痛みや可動域減少などの機能低下が問題なのです。

赤いのがエラスチンで、水色がコラーゲンです。
左の方が正常な状態で、右の方が肥厚(ゲル化)している状態です
 
膜同士の滑りが悪くなると、なぜ痛みが出てくるかというと、膜周囲のECMには筋肉よりも数倍の数の神経線維が通っています。
 
その神経線維が膜同士の滑りや、柔らかさを失ってしまうことに対する危険信号として痛みを発してしまうのです。
  

本当の筋膜リリース

 まずは痛みや可動性低下などを解消するために膜同士の滑りが悪くなってしまい、その滑りを元に戻してあげることが必要であるということは分かったと思います。
 
実際には筋膜に起きた肥厚(ゲル化)を解消しなければならないので、エラスチンとコラーゲンを引き延ばさなければならないのです。引き延ばすことでECM(細胞外基質)の流動性が出てゲル化が解消されるとされています。
 
しかしながらエラスチンは伸縮性があるので、簡単に伸びるのですが、コラーゲンは伸縮性がほとんどないので、一度形状が変わってしまうとなかなか元の状態に戻ることは難しくなってしまいます。
 
よって筋膜リリースにはある程度時間をかけたケア、もしくはずり圧と呼ばれる押しながらずらすというケアが必要になります。
 
また、筋膜の線維化は非常に強力です。
なのでちょっとしたストレッチやフォームローラーやボールのようなものでコロコロしたところで筋膜組織の変性を改善することは難しいのです。
 
とくにストレッチの場合は、1人で行う場合は必ずどこかに力を入れた状態で行います。
 
筋膜は全身につながりがあるので、どこかに力が入っていると、その筋膜の影響を受けてしまうので、狙った部分のリリースが上手く行えない理由の1つです。
 
またフォームローラーやボールなどで行うものは「押す」という行為は出来ていますが、筋膜を変化させるような横方向への力が加わらないので、単に筋肉をマッサージしているのと変わりません。
 
なので、いきなり一人で筋膜リリースを行おうとせず、筋膜のきちんとした知識を持った人に本当の意味でのリリースをしてもらった上で、フォームローラーやボールを使用したエクササイズをセルフケアとして行うことをオススメします!
 
 
あわせて読んでおくといいページ→
筋膜に対するグラストンテクニック
 
 

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